いびきと日中の眠気があるときは?受診を考えるサインと注意点

いびきと日中の眠気があるときは?受診を考えるサインと注意点
執筆・確認: バクテン所長 睡眠・いびき / 症状

家族から「いびきが大きい」「途中で呼吸が止まっているように見える」と言われ、日中も眠い。こうした状況があっても、疲れや寝不足との違いは自分では判断しにくいものです。

いびきだけで睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは決まりません。反対に、日中の眠気が目立たない人もいます。症状の有無だけで白黒をつけず、睡眠中の様子と日中への影響を医療機関へ伝え、必要なら客観的な検査を受ける のが基本です。

受診を考える主なサイン

日本呼吸器学会は、SASでみられる症状として、いびき、夜間頻尿、日中の眠気、起床時の頭痛などを挙げています。次の項目がある場合は相談の材料になります。

これらはSASだけに起こる症状ではありません。睡眠不足、薬の影響、ほかの睡眠障害などでも眠気は起こります。該当数で病名を判定するのではなく、診察時に状況を説明するためのメモとして使ってください。

いびきだけでは診断できない

いびきは、鼻やのどの狭くなった部分を空気が通るときに周囲が振動して生じます。飲酒、鼻づまり、寝る姿勢などで一時的に強くなることもあり、いびきをかく人すべてがSASというわけではありません。

ただし、呼吸停止を指摘された場合や、十分寝ても眠い場合は、いびきを単なる音の問題として扱わないほうがよいでしょう。日本呼吸器学会は、呼吸停止を指摘された場合、呼吸器科や耳鼻科などへ相談し、睡眠中の呼吸状態を調べる検査を受けるよう案内しています。

また、肥満でなければSASにならないとも限りません。日本呼吸器学会は、あごが小さい、後退しているといった身体的特徴も原因になり得ると説明しています。体型だけで可能性を除外しないことが大切です。

家族から指摘されたら記録すること

本人は眠っているため、夜間の状況を把握しにくいことがあります。家族から指摘を受けたら、次をメモしておくと診察で伝えやすくなります。

確認項目 メモの例
いびき 毎晩か、飲酒時だけか、寝る姿勢で変わるか
呼吸の様子 止まっているように見えた時期・頻度、あえぎの有無
日中の状態 眠くなる時間帯、仕事や運転への影響
夜間・起床時 目覚める回数、夜間頻尿、起床時頭痛、熟睡感
生活・病歴 睡眠時間、飲酒、服薬、治療中の病気

録音や動画を持参できるかは医療機関へ確認してください。撮影のために本人を揺さぶったり、呼吸を無理に確認したりする必要はありません。

受診すると何をする?

受診時は問診で症状、生活状況、持病、服薬などを確認し、必要に応じて睡眠中の呼吸を調べます。検査には、自宅で行われることの多い簡易検査と、睡眠そのものを含め詳しく調べるPSGがあります。

簡易検査だけで診断が完結するとは限りません。検査の違いと一般的な流れは睡眠時無呼吸の検査は自宅でできる?で整理しています。

受診先に迷う場合は、かかりつけ医、呼吸器内科、耳鼻咽喉科、睡眠外来などへ相談できます。施設ごとの検査体制を含む選び方はいびきは何科を受診する?を参照してください。

よくある質問

よくある質問

日中に眠くなければ睡眠時無呼吸ではありませんか?

いいえ。日本呼吸器学会は、日中の眠気がすべての人に現れるわけではないと説明しています。眠気がなくても呼吸停止を指摘された場合などは医療機関へ相談してください。

いびきを録音するアプリで判断できますか?

録音は状況を伝える参考にはなりますが、SASの診断や除外はできません。アプリの判定だけで安心・断定せず、気になる記録は受診時に見せてください。

家族が呼吸停止に気づいたら救急車を呼ぶべきですか?

睡眠中の反復する呼吸停止が疑われる場合は検査について医療機関へ相談してください。一方、起こしても反応がない、呼吸が戻らない、唇の色がおかしいなど切迫した状態では、通常のSAS相談ではなく救急要請を検討してください。

まとめ

いびきや日中の眠気だけでSASとは診断できませんが、呼吸停止の指摘や生活への支障は、医療機関へ相談する重要な材料です。症状を数で自己判定せず、夜間の様子、日中への影響、持病や服薬をメモして相談しましょう。

睡眠・いびきの全体像は40代・50代のいびきと睡眠時無呼吸で確認できます。

出典・参考

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の診断・治療については医療機関へご相談ください。