初めての遠近両用コンタクト|眼科での検査から処方・購入までの流れ

初めての遠近両用コンタクト|眼科での検査から処方・購入までの流れ

初めての遠近両用 / 検査〜購入の流れ

「スマホの文字がぼやける」「夕方になると手元が見づらい」——40代後半に入ると、そんな老眼のサインが出てきます。眼鏡ではなくコンタクトで対応したい、でも「遠近両用コンタクトってどうやって作るの?」と最初の一歩で止まっていませんか。

初めてだと、どこに行けばいいのか、何を検査されるのか、いくらかかるのか、分からないことばかりで不安になりがちです。

この記事では、初めて遠近両用コンタクトを作る流れを「眼科の受診 → 検査 → 処方 → 購入」の4ステップ で、順番どおりにやさしく解説します。読み終えるころには、次の休みに眼科を予約するだけの状態になっているはずです。

結論を先に言うと、遠近両用コンタクトは必ず眼科の検査からスタートします。市販品を自己判断で選ぶものではありません。まずは全体像から見ていきましょう。

まず全体像:初めての遠近両用コンタクトは4ステップ

初めての遠近両用コンタクトは、大きく次の4ステップで進みます。

  1. 眼科を受診する(予約・持ち物・費用の準備)
  2. 検査を受ける(視力・目の状態・老眼の度合いを測定)
  3. 処方を受ける(自分に合ったレンズと度数が決まる)
  4. 購入する(眼科・店頭・通販から選ぶ)

ポイントは、1〜3は眼科でおこない、購入だけは眼科以外の選択肢もある という点です。ここを分けて理解しておくと、あとで「どこで買えば安く・安全か」を落ち着いて選べます。

順番に見ていきましょう。

ステップ1:眼科を受診する(予約・持ち物・費用)

最初の一歩は、コンタクトの検査ができる眼科を受診することです。

コンタクト検査ができる眼科を選ぶ

眼科ならどこでもよいわけではなく、コンタクトレンズの処方に対応している眼科 を選びます。多くの眼科は対応していますが、遠近両用(マルチフォーカル)を扱っているか、初診の予約が要るかは事前に確認しておくと安心です。

持ち物と準備

初診で持っていくとスムーズなものは次のとおりです。

費用の目安

費用は、目の病気の検査(診察)に保険が適用されるかどうか、また眼科の方針によって変わります。一般に、検査費用と、購入するレンズ代は別 と考えておきましょう。

具体的な金額は眼科によって異なるため、予約時に「初めて遠近両用コンタクトを作りたい」と伝えて、検査費用の目安を聞いておくと安心です。

ステップ2:眼科での検査の流れ

受診したら、いよいよ検査です。初めてだと緊張しますが、痛い検査はほとんどありません。一般的には次のような流れで進みます。

問診・視力検査

まず、いつごろから見えにくくなったか、パソコンやスマホの使用時間、普段の生活で困っている場面などを聞かれます。そのうえで、遠くと近く、それぞれの視力を測ります。

「どの距離が一番見づらいか」を具体的に伝えると、レンズ選びの精度が上がります。手元の書類なのか、スマホなのか、車の運転なのかで、合わせ方が変わってくるためです。

目の健康状態のチェック

コンタクトは目に直接のせる「高度管理医療機器」です。そのため、視力だけでなく 目の表面(角膜)や涙の量など、目の健康状態もチェック されます。ドライアイや目のトラブルがあると、レンズの種類選びに影響します。

老眼の度合い(加入度数)の測定

遠近両用コンタクトのカギになるのが「加入度数(ADD)」です。これは、遠くを見る度数に対して、手元を見やすくするために どれくらいの補正を加えるか を表す数値です。

トライアル(お試し)装用

度数の目安が決まったら、実際にレンズをつけて見え方を確かめる ことが多いです。院内でしばらく過ごし、遠くの表示や手元の文字が見えるか、違和感がないかを確認します。

初めての遠近両用は「手元が少しぼやける」「距離感が慣れない」と感じることがありますが、これは珍しいことではありません。気になった点は遠慮なく伝えて、その場で調整してもらいましょう。

ステップ3:処方を受ける

検査とトライアルの結果をもとに、自分に合ったレンズの種類と度数が決まります。これが「処方」です。

処方では、おおむね次の内容が確定します。

ステップ4:レンズを購入する

処方が決まれば、あとは同じ度数・加入度数のレンズを購入するだけです。購入先は主に次の3つがあります。

遠近両用コンタクトは1day なら消耗が早く、リピート購入が前提 になります。そのため、2回目以降は「同じレンズを、いかに安全に・お得に買い続けるか」が実際のコストを左右します。

通販で買うときの注意点

「通販は安いけれど大丈夫?」と不安に感じる方は多いはずです。ここは正直にお伝えすると、通販には 正規に流通している安全な店と、そうでない店(海外個人輸入代行など)が混在 しています。

だからこそ、販売業の許可を持った国内の正規流通店を選ぶこと が大切です。見分け方のチェックリストは、次の記事にまとめています。

なお、通販で買う場合も 眼科の受診と定期検診を省略してよいわけではありません。あくまで「眼科で処方を受けたレンズを、便利に買い続けるための手段」と考えてください。

初めての人がつまずきやすいポイント

最後に、初めての遠近両用コンタクトで戸惑いやすい点を先回りしてお伝えします。

すぐにはっきり見えないことがある

遠近両用は、1枚のレンズで遠くと近くの両方をカバーする設計です。そのため、慣れるまで少し時間がかかることがあります。手元が薄くぼやけて感じたり、距離感がつかみにくかったりするのは、多くの人が最初に通る道と言われています。数日〜数週間で自然に慣れていく方が多いようです。

違和感が続くなら我慢しない

一定期間つけても違和感が強い、見え方が合わないと感じる場合は、我慢せず眼科に相談 しましょう。加入度数やレンズの種類が合っていない可能性があり、調整で改善することがあります。「合わないから遠近両用は無理」とあきらめる前に、まず相談するのがおすすめです。

定期検診を続ける

コンタクトは目に直接触れるものです。定期的に眼科で検診 を受け、目の健康状態と度数の変化を確認しましょう。検診の間隔は目の状態やレンズの種類によって変わるため、適切な頻度は処方を受けた眼科で確認してください。老眼は少しずつ進むため、途中で加入度数を見直すこともあります。

よくある質問

遠近両用コンタクトは眼科に行かずに買えますか?

おすすめしません。コンタクトレンズは高度管理医療機器で、目に合わない度数やカーブのレンズは目のトラブルにつながるおそれがあります。初めての場合は必ず眼科で検査を受け、度数と加入度数を確定してから購入してください。通販で買う場合も、眼科の受診と定期検診は省略しないようにしましょう。

眼科の検査はどれくらい時間がかかりますか?

眼科の混み具合やトライアル装用の有無によって変わります。初めての場合は視力検査に加えて目の健康チェックやお試し装用があるため、時間に余裕をもって受診するのが安心です。具体的な所要時間は予約時に眼科へ確認しておくとよいでしょう。

今使っている眼鏡やコンタクトの情報は持っていくべき?

はい、持っていくと度数の参考になります。今の見え方の不満(手元だけ見づらい、夕方だけ疲れるなど)を具体的に伝えられると、レンズ選びの精度が上がります。過去にコンタクトを作った控えがあれば、それも持参しましょう。

初めての遠近両用は、1dayと2weekどちらがいい?

ライフスタイルで選ぶのがおすすめです。お手入れの手間をかけたくない・毎日長時間つけるなら1day、月額コストを抑えたいなら2weekが向いています。最終的には眼科で目の状態や希望を伝えて決めるのが確実です。詳しい比較は選び方ガイドをご覧ください。

処方が決まったあと、レンズはどこで買うのが安心ですか?

眼科・併設店・通販のいずれでも購入できますが、通販の場合は販売業の許可を持つ国内の正規流通店を選ぶことが重要です。海外個人輸入代行などのグレーな業態と、正規流通店は仕組みが異なります。見分け方は「正規流通の見分け方」の記事で解説しています。

まとめ:まずは眼科の予約から始めよう

初めての遠近両用コンタクトは、次の4ステップで進めれば迷いません。

  1. 眼科を受診する(保険証と今の眼鏡・コンタクトを持って)
  2. 検査を受ける(視力・目の健康・加入度数を測定)
  3. 処方を受ける(レンズの種類と度数が決まる。内容は必ず控える)
  4. 購入する(眼科・店頭・通販から。通販は正規流通店を選ぶ)

大切なのは、遠近両用コンタクトは自己判断で選ぶものではなく、眼科の検査からスタートする ということ。そして2回目以降は「同じレンズを安全に・お得に買い続ける」段階に入ります。

まずは、コンタクトに対応した眼科を予約するところから始めてみてください。

次のステップとして、どのレンズが自分に合うかを知りたい方は選び方ガイドを、通販での買い方に不安がある方は正規流通の見分け方を、あわせてどうぞ。